多嚢胞性卵症候群

男性に知ってほしい多嚢胞性卵症候群(PCOS)ってなに?

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多嚢胞性卵巣症候群って聞いたことありますか?

 

男性の場合、初めて耳にする人が多いのではないでしょうか。

 

こんばんは、ぶぅちゃんことぶぅ子の夫です。

 

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndrome)とは、若い女性の排卵障害では多くみられる疾患で、卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか排卵しない疾患です。

 

若い世代では10人に1人はこの疾患だと言われています。

 

排卵されないことにより子宮体癌のリスクが高まるとも言われています。

 

排卵障害のことだから男性は関係ないのではなく、大切な家族を迎えるにあたって夫婦で、そしてこれから結婚する人に是非知ってほしい、一緒に考えてほしいと思い記事にしました。

 

今は不妊というのは世の中で当たり前のように聞かれるようになりました。

男女が愛し合えば自然に子供が生まれる。

 

しかしPCOSの場合、排卵しないため妊娠しません

 

妊娠を望んでいない家族の場合には妊娠しないことがよいと感じるかもしれませんが、やはり女性の毎月のリズムで起こるべき排卵がされないということは女性の体に負担がかかります。

 

ですので万が一妊娠を望んでいない場合にも、しっかりと治療は行うべきだと僕は考えます。

 

PCOSの症状とは?

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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の症状は繰り返しになりますが、卵胞が成長するのに時間がかかって排卵されづらい、もしくは排卵しない疾患です。

 

PCOSは病気と捉えるのではなく一連の病的な状態にあるととらえたほうが的確です。
自覚症状として以下のような症状が現れます。

 

  1. 月経異常
  2. ニキビが多い、毛深くなる
  3. 肥満
  4. 不妊

 

超音波で卵巣を見た場合、未成熟の卵胞が一列に並んで見えたり、治療中は卵胞が一気に育つため、蜂の巣みたいにぼこぼこと穴があいているように見えるのが特徴です。

 

それではもう少し各症状について詳しくみていってみましょう。

 

1.月経異常(全体の92.1%)

排卵が起きない、または起こりにくいことによる月経不順や無月経

第1度無月経が42.8%と最も多いんですね。
第1度無月経とは女性ホルモンのうちエストロゲンの基礎分泌は保たれていて、プロゲステロンの分泌のみが障害されて起きる無月経の状態をさします。

 

プロゲステロンが分泌されないので基礎体温もあがらず、子宮内膜も受精卵を着床できるような準備が整わないんです。

 

続いて月経周期が長くなる(月経周期39日以上)が35.4%
そして無排卵周期症が19.4%となっています。

 

無排卵周期症とは月経のような出血はありますが、排卵を伴っていない状態をさします。

 

2.ニキビが多い、毛深くなるなどの男性化徴候

多毛、ニキビ、声が低くなる、陰核肥大などの男性化の徴候が現れたりします。
欧米と比べるとその出現頻度は低いため日本では男性化徴候を重視しない傾向にあります。

 

3.肥満(全体の20.2%)

肥満に伴う体脂肪に男性ホルモンやエストロゲンが蓄えられます。

 

その結果、ホルモン分泌を司る視床下部や下垂体に過剰に働きかけを行いホルモンの異常分泌を引き起こします。

 

また肥満の人は血中のインスリン濃度が高い値を示しやすくインスリン抵抗性の関与によって、排卵機能が低下すると考えられています。

 

4.不妊

PCOSは主に排卵障害による不妊となります。

 

PCOSでは排卵すれば妊娠は決して難しくないと言われています。
難しいのは後述しますが投薬による治療の場合、多胎妊娠になる可能性が高く、三つ子、四つ子になる可能性もあり場合によっては妊娠しても諦めなくてはならないという辛い現実もあります。

 

不妊治療をしていく上ではOHSS(卵巣過剰刺激症候群)に注意しながら、治療を行っていくことになります。

 

PCOSの原因は?

正直なところはっきりとPCOSの原因は特定されているわけではありません
しかし今のところは内分泌異常、あるいは糖代謝の異常が原因として考えられています。

 

  • 内分泌異常

脳下垂体から黄体化ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)が卵巣にはらたき、卵胞の発育を促します。

しかしPCOSの場合黄体化ホルモンの分泌が通常より増えるため卵胞刺激ホルモンとのバランスに乱れが生じます。

その結果、卵胞がうまく発育できないという結果になります。

また排卵が起こらないと、排卵をさせようとさらに黄体化ホルモンが分泌されるためますますバランスが乱れ悪循環になります。

  • 糖代謝異常

近年の研究でインシュリンとPCOSは関係性があると考えられるようになってきています。

PCOSの影響によりインシュリン分泌のメカニズムに影響を与える細胞が生成され、その結果インシュリンが増加するためそれに伴い、男性ホルモンの分泌にもつながっている可能性が指摘されています。

現代医学でも原因がはっきりとしていないため不安のある方はまずは病院でしっかりと検査を受けて診断を仰ぐということがいいと思います。

 

PCOSの診断は?

PCOSの診断は血液中のホルモン検査や、卵巣の超音波検査で診断します。

 

ホルモン検査では黄体ホルモンが卵胞刺激ホルモンより多いという特徴があります。

 

■正常

卵胞刺激ホルモン > 黄体化ホルモン

■PCOS

黄体化ホルモン > 卵胞刺激ホルモン

 

 

超音波検査では普通より多い卵胞が見られることが多く、ネックレスのように一列に並んで見えることもあります。

 

PCOSの治療は?

PCOSの場合、排卵障害で不妊になる可能性が高くなるため妊娠を希望する場合には排卵誘発剤をを利用します。

 

通常用いられるのは排卵誘発剤クロミフェン・クロミッドというものでこれを2~6日間服用し排卵を待ちます。

 

我が家の場合、これでは効果が出なかったためhMg-hCC療法というものを行いました。

 

■hMg・・・卵胞を成熟させるための薬
■hCG・・・hMgで成熟させた卵胞を排卵させるための薬

 

薬で卵胞を育てるって聞くと正直、副作用とかないのか?赤ちゃんへのリスクはないのかとか考えますが、クロミフェンやhMg-hCGでも奇形などはなく、報告もないというのが現状です。
(参考:三軒茶屋ウィメンズクリニック)

 

この写真は実際の治療中の写真です。

OHSSの状態

蜂の巣みたいになっているのがわかるかと思いますが、卵胞が一気に成長している状態で、これが悪化すると入院や最悪の場合、死にいたるというものになります。

 

PCOS治療に副作用はないのか?

副作用はあります

 

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)といって排卵誘発の際に卵巣が過剰に刺激されることによって起こるものです。

 

卵巣が過剰に刺激されることによって卵巣がはれあがり、腹水や場合によっては胸水がたまり、入院や最悪の場合死に至ることもあります。

 

僕の妻も一度この症状が発生したことがあります。
この症状の厄介なところは対処が『ひたすら耐えるのみ』ということです。

 

薬でどうにかなるとかそういったことはなく、様子を見ながらひたすら痛みが引くまで耐える。

 

しかもOHSSが起きるかどうかは投薬してみないとわからないというリスクもあります。

 

また僕が一番辛い副作用だと感じることは、多胎妊娠です。

 

多胎でも出産までいけるのであればよいのですが、多胎すぎて妊娠を諦めざるを得ない場面に直面した時です。
これはすなわち命を選択するということになります。

 

 

まだ卵の段階かもしれませんが、命には変わりありません。
それを私達の判断で奪い取ってしまうこともあるというのが正直辛いと感じてます。

 

さいごに・・・

baby's hand

妻は10年以上PCOSに苦しんでいます。

 

しかし幸いなことに自然妊娠で第1子を授かることができました。
重度のPCOSだったのにもかかわらず自然妊娠できたということは少なからずこのサイトを見てくれたあなたにも希望を持ってもらえると思います。

 

 

初めての診断は聞いたことのない診断名でびっくりするし、悲しくなって泣いてしまうかもしれません。
でも僕は思うんです。

 

あなたがもし妊娠したいとおもってPCOSについて調べているのであれば、楽しんでほしい。

 

確かに治療はお金も時間も、いつまでかかるのかもわかりません。
でもあなたが将来子供を授かって生まれてきた子供に、

 

 

「いやー大変だった」

 

と伝えるのではなく、

 

 

「大変だったけど、あなたに会いたかったからお父さんと楽しみながら頑張ったんだよ

 

 

って伝えてほしいと思います。
これから先、きっと治療で不安になることも悲しいこともあるのではないかと思っています。
1回の治療で結果が出る人もいればもう何年も続けても結果が出ないで生理が来てしまう度に悲しい思いになる人もいます。

 

 

でも、諦めちゃだめなんです。
あなたが「無理かもしれない・・・」って思った瞬間、体も無理な方に傾いていってしまうんです。

 

不安な気持ちに負けないでほしい!
何か思うところがあればコメントや連絡をいただければと思います。

 

 

あなたは一人ではありません。
このサイトが少しでもあなたの不妊治療にお役に立てれば幸いです。

 

焦らず、一歩一歩確実に歩みを進めて行きましょう!
歩みを止めないことが成功への道だと思います。

 

 

長くなりましたが最後までお読みいただきありがとうございました!